童話に出てくる「お菓子のおうち」。 その言葉の響きに憧れ、夢見心地になった思い出はありますか? 雲のようにふわふわのマシュマロ、花束のようにカラフルなキャンディー……お菓子というのは、なぜこんなにも私たちの心を幸せにするのでしょう。その答えを見つけるために、フランスの菓子工房”トントン・ピエロ(Tonton Pierrot)”を訪ねてみましょう。 1995年。南フランスにグラセサック(Graissesac)という名の村があります。 「ピエロ」ことピエール・アラン・グルサール(Pierre Alain GROUSSARD)が立ち上げた小さな菓子工房が「トントン・ピエロ工房」(「Les Ateliers de Tonton Pierrot」)です。 (…)