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La francophonie au Japon

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『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』La quête d’Alain Ducasse
© 2017 OUTSIDE FIMS - PATHÉ PRODUCTION - JOUROR FILMS - SOMECI.

『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』
ビストロ、ブラッスリー、そしてミシュランの三ツ星レストラン。世界を舞台に、30店 舗以上の店を経営する料理人・アラン・デュカスは、日本でも多くの美食家を虜にしてきた。デュカスの「偉大さ」の秘密を紐解いていくのが、このドキュメン タリー映画だ。フランス・ランド県の農家の子として生まれ育ったルーツ、飛行機事故での唯一の生き残りとして背負った「何か」。彼は彼自身の歴史に向き合 い、ひたすら前へ前へと進んできた。
「メー ルより、直接話す方がいい」と、後輩たちに面と向かって率直な意見を言う。批判ではない、創造的な意見交換だ。料理をつくる上で大切なのは「素材、技術、 そしてシェフの魂」。どんなに雲の上の高いところに上っても、デュカスは料理に「心を込める」ことを忘れない。フィリピンのストリート・チルドレンの自立 のため、料理人としての訓練を行うことも、ヴェルサイユ宮殿にレストランをオープンすることも、デュカスの人生という1本 の線上にあって、「地産地消」という単語も、彼が発すると何倍にもふくよかな香りを放つ。凄い人であるからこそ、凄さをさりげなさに変換させることができ るのだろうか。日本、中国、モンゴル、フィリピン、アメリカ、ブラジル……彼の旅をカメラが淡々と追う。京都の割烹で舌鼓を打つシーン、ブラジルのカカオ 農場でカカオの殻に水を入れて「これを持って帰ってソルベにしたい」と喜ぶシーン、どれもデュカスの「料理への思い」がつまっていて見ている私たちも嬉し くなってしまう。そんな彼が「新規開店するたびに仕事をやめたくなる」とつぶやくシーンがある。きっとそのとき、私たちはほんの少しだけ、彼の心のそばに 近づけるのかもしれない。(Mika Tanaka)
 
監督:ジル・ドゥ・メストル
出演:アラン・デュカス
2017年/84分
 
La quête d’Alain Ducasse de Gilles de Maistre avec Alain Ducasse; 2017, France, 84 mn
 
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