『ピエール・エテックス レトロスペク ティブ』
1928年、フランスのロアンヌに生まれ、チャールズ・チャップリンやバスター・キートンたちに憧れ、サーカスに恋をした少年ピエール・エテックス。道化師になることを夢みた彼は、楽器やパントマイムなどの芸を磨き続けるが、やがてパリでイラストレーターとして活躍するようになる。ピエールが映画の世界へと転身する転機となったのが、ジャック・タチとの出会いだ。『ぼくの伯父さん』 では、アシスタントとして働いただけにとどまらず、同作のポスター制作を手がけ、後に『ぼくの伯父さんの休暇』と『ぼくの伯父さん』の小説版ではイラストを担当することに。そこでピエールを待っていたのは、小説版を執筆したジャン=クロード・カリエールだった。「エテックス監督・カリエール脚本」のコンビが生み出す世界はコミカルで切ない。(Mika Tanaka)
<上映作品>