『椿姫ができるまで』イタリアオペラの巨匠ジュゼッペ・ヴェルディの生誕200年にあたるメモリアルイヤーを記念して公開されるドキュメンタリー作品。2011年夏、南仏のエクサン・プロヴァンス音楽祭で上演されるヴェルディの傑作オペラ「椿姫」の制作過程を追っている。上演に先立つ2011年の春、フランスのオペラ歌手ナタリー・デセイは、ヒロインのヴィオレッタを演じるために、気鋭の演出家ジャン=フランソワ・シヴァディエとともに、「椿姫」のリハーサルの製作に臨んでいた。ヴェルディが本来志した原典に返ろうと、身振り手振りを交えながら続けられるシヴァディエの独創的な演出。一方のデセイは、彼から投げかけられる言葉に真摯に耳を傾け、持ち前の豊かな表現力で応えていく…。連日のリハーサルに立ち会うことを許されたベジア監督は、90時間にもおよぶ撮影フィルムをもとに、華麗な舞台が生まれる瞬間をしっかりととらえている。監督:フィリップ・ベジア出演:ナタリー・デセイ、ジャン=フランソワ・シヴァディエ、ルイ・ラングレ2012年/112分Traviata et nous de Philippe Béziat d’après l’opéra de Verdi avec Natalie Dessay, Jean-François Sivadier, Louis Langrée; 2012, France, 112mn
『椿姫ができるまで』Traviata et nous