L’Échelle des choses|Jérôme Bouchard et Mathieu Gaudet近い場所、遠い場所……どこから見るか、その場所によって物は見え方が変わる。
近くで見てよくわからなければ、少しずつ離れてみる。全体像を見ると、何かがつかめるかもしれない。遠くから見てわからなければ、少しずつ近づいてみる。素材の質感が、作者の息づかいを伝えてくれるのではないか。本展の作者は、ジェローム・ブシャールとマチュー・ゴーデの2人。ジェローム・ブシャールは、カナダとベルギーを拠点に絵画制作を行っている。地理データ、等高線生成器、ナイフ、デジタルカッティングプロッター、マイクロステンシルなどを駆使する作風は、スタイリッシュでありながらも、ノスタルジックな香りがほんのりと漂う。マチュー・ゴーデは、モントリオールを拠点に活躍する画家・彫刻家。彼が生み出す波のような線は、美しい曲の調べのよう。派手な色彩もなければ、わかりやすい形があるわけでもない。しかし、ギャラリーに一歩足を踏み入れたとき、そこには自分と対象物との間にある、自分だけの独特の世界が生じる。それは「見える」ものではないけれど、確実に心のどこかで「感じ取れる」何かだ。(Mika Tanaka)<開催概要>開催場所:カナダ大使館高円宮記念ギャラリー(東京都港区赤坂7-3-38 地下鉄「青山1丁目」駅より徒歩5分)開催期間:2018年9月14日(金) ~ 11月6日(火)休館日:毎週土・日曜日、10月8日(月)開館時間:10:00〜17:30入場料: 無料備考:ギャラリーはカナダ大使館内にあるため、入館時に写真付身分証明書の提示が必要。問い合わせ:カナダ大使館広報部 TEL:03-5412-6304
大きさのイメージ | ジェローム・ブシャール x マチュー・ゴーデ
投稿日 2018年10月2日
最後に更新されたのは 2023年5月25日