フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Mika Tanaka

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
〒169−0075新宿区高田馬場1−31−8−428
1-31-8-428 Takadanobaba, Shinjuku-ku, 169-0075 Tokyo

Tel: 03-5272-3440
E-mail:contact@franc-parler.jp
http://franc-parler.jp

『戦争 版に刻む記憶』
投稿日 2017年6月10日
最後に更新されたのは 2023年5月25日
ジャック•カロ  絞首刑 『戦争の惨禍』より 1633年刊 

人類の歴史が始まってから今まで、私たちはどれだけの数の戦争をくり返してきたのだろう。その悲惨な光景の数々は、多くの芸術家たちによって表現されてきた。この展覧会では、戦争を主題として刻まれた120点近くの銅版画等が展示される。ジャック・カロ(1592-1635)は17世紀のヨーロッパ諸国の多くの人々を巻き込んだ宗教戦争「30年戦争」で、祖国愛や忠誠心ではなく、金銭のために闘う傭兵たちの非道とその末路を描いた。フランシスコ・ゴヤ(1746-1828)が取り上げた主題は、19世紀の「ナポレオン戦争」だ。大規模な戦闘ではなく、ゲリラ化したスペイン民衆たちとフランス軍兵士が互いに見えない敵におびえ、互いに暴力をエスカレートさせていった日々を淡々と表現した。そして、オットー・ディックス(1891-1969)。彼の主題「第一次世界大戦」では、祖国愛をあおる風潮に乗って、自ら志願して戦場に向かう若者たちの痛々しい姿が描かれる。自らも一兵士として戦ったディックスは、その記憶に長い間苦しみ続けたという。日本でも、「お国のために」と多くの尊い命がカミカゼとして散っていった。彼の作品をみれば、忘れかけていたけれど忘れてはいけない大切なことに気づくかもしれない。そうであってほしい。(文 Mika Tanaka)
※この美術館では、水曜日と土曜日を「トークフリーデー」としています。「美術館は静かに鑑賞するところ」という慣習から解き放たれ、自由に会話をしながら、ときとして作品について議論を交わしながら館内を歩いてみてはいかがでしょうか。もちろん、子連れもOKです。
 
町田市立国際版画美術館 第1企画展示室
 
2017年6月24日(土)〜7月23日(日)
休館日:毎週月曜日、7月18日(火) ※7月17日(月・祝)は開館
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館30分前まで
入館料:一般600円 高校生・大学生および65歳以上 300円 中学生以下無料
※6/24(土)の展覧会初日は全員入場無料
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)、精神障がい者保健福祉手帳持参の場合半額。(付き添い1名まで半額)。
団体割引あり。
 
問い合わせ:042-726-2771(町田市立国際版画美術館)
関連サイト:http://hanga-museum.jp
<応募方法>
応募は『フラン・パルレ』のメーリングリストに登録されている方を対象としております。登録は無料ですので、未登録の方は、メインページからメーリングリストへの登録をお願いいたします。

メールにてご応募下さい。
件名には下記の質問の答えをフランス語で記入し、またメッセージ欄にはお名前(ローマ字、日本語)を明記してご応募下さい。
当選された方は、チケット郵送用に82円切手を貼付した封筒(住所の記入もお願いします)のご用意をお願いしております。

質問 「Quelle technique Jacques Callot a-t-il employée?」

締め切りは2017年6月19日(月)、正午です。
応募先 :contact@franc-parler.jp

複数の応募は可能ですが、1つのプレゼントにつき1通のメールをお願いしております。

qrcode:http://franc-parler.info/spip.php?article965