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『すべてうまくいきますように』 Tout s’est bien passé
© 2020 MANDARIN PRODUCTIONFOZ – France 2 CINEMAPLAYTIME PRODUCTIONSCOPE PICTURES

『すべてうまくいきますように』
「この人生を早く終わらせたい」もし、自分の家族がそんな言葉を発したら、あなたならどうするだろう?
エマニュエル(ソフィー・マルソー)は、脳卒中で入院中の父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から安楽死の手配という大任を託される。別居中の母クロード(シャーロット・ランプリング)でもなく、妹のパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)でもなく、なぜ自分に……自分勝手でわがままだった父に振り回され、毒舌に傷ついた少女時代。過去を思い返しながらも、憎しみより愛が上回るエマニュエルにとって、父が自分たちを残して死に急ぐなど考えたくもないことなのだ。
原作は『まぼろし』など、数々のフランソワ・オゾン監督作品の脚本(オゾンと共同執筆)で知られるエマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説。2017年、エマニュエルはがんによってこの世を去るが、「もう一度彼女と共にいたい」というオゾン監督の思いが「映画」という1つの形をつくり上げた。主演は、オゾン監督の世代を象徴する女優・ソフィー・マルソー。彼女と共に育った人たちの多くが親の病気や死と向き合う年齢であることを考えると、この映画の重みがよりリアルに感じられる。エマニュエルの母を演じるシャーロット・ランプリング(彼女は『まぼろし』の主演女優)、安楽死に立ち会う協会の担当者を演じるハンナ・シグラの存在感も忘れがたい。(Mika Tanaka)
監督:フランソワ・オゾン
出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、ジェラルディーヌ・ペラス、シャーロット・ランプリング、ハンナ・シグラ、エリック・カラヴァカ、グレゴリー・ガドゥボワ
2020年/フランス・ベルギー/フランス語・ドイツ語・英語/113分
 
Tout s’est bien passé de François Ozon avec Sophie Marceau, André Dussolier, Géraldine Pailhas, Charlotte Rampling, Éric Caravaca, Grégory Gadebois, Hanna Schygulla; 2020, France, Belgique, français, anglais, allemand, 113 min
 
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