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『東洋の魔女』 Les sorcières de l’Orient
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Crédits : ©UFO Production
『東洋の魔女』
1964年 10月 23日 20時 55分。日本の多くが歓喜に沸いた瞬間だ。東京オリンピックで、日本が団体競技初の金メダルを獲得することが決まった。女子バレーボールの試合で、強豪のソ連に勝利した日本代表は「東洋の魔女」と呼ばれ、多くの人を虜にした。チームを構成するのは、紡績会社の工場に勤める一見普通の女性たち。そんな彼女らを、インパール作戦の修羅場をくぐり抜けた監督がスパルタ的な指導で鍛え上げていった。「当時のフランスの女子チームは、日本ほど厳しい練習をしていなかったと思う」と語るジュリアン・ファロ監督。彼は、体の小さな日本人女性が秘めるとてつもないバイタリティの源を探し始める……フランス出身の監督がとらえたのは、敗戦から立ち上がろうと必死で前へと進んだ日本という国の底力と、そんな時代の空気をまとって青春をかけぬけた選手たちの姿。ファロ監督は、その後の魔女たち4人の姿にカメラを向ける。80代に差し掛かった彼女たちの生き様は静かだけれど、心の奥底にキラキラしたものを大切にしまっていることがわかる。他界した仲間を思うときの表情、「鬼の大松」と呼ばれた監督に憧れ、父のように慕っていたことを回想するときの照れ笑いがとても素敵。当時の記録映像で足りない部分を、アニメ『アタック No.1』のシーンで補う手法があざやかだ。日本への敬意をこんな形で示してくれたファロ監督に「あり がとう」を伝えたい。(Mika Tanaka)
 
監督:ジュリアン・ファロ
出演:谷田絹子、村松好子、篠崎洋子、村松勝美、半田百合子
2021年/100分
 
Les sorcières de l’Orient documentaire de Julien Faraut; 2021, France, 100min
 

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