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『やすらぎの森』 Il pleuvait des oiseaux
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『やすらぎの森』
人は、何を守るために森に身を寄せるのだろう?
 舞台はカナダ・ケベック州の広大な森の一角。湖のほとりの小屋で暮らす3人の男がいる。ごわごわの白い髪、顔に刻まれた深い皺。孤独か、諦 念か、それぞれがそれぞれに、決まりきった型ではおさまらない何かを胸に秘める。森の中であっても時間は止まることなく流れ、別 れと出会いがある。60年以上を精神科療養所で 過ごした女性、ジェルトルード(アンドレ・ラシャベル)と、過去の大火事の生存者への取材を続ける写真家、ラファエル(エヴ・ラ ンドリー)の登場によって、物語は大きく動き始める……ジェルトルードにはモデルとなった実在の人物がいる。16歳からずっと精神科の施設に収容されていた、原作者、ジョスリーヌ・ ソシエのおばだ。小説は、おばへ捧げる思いで書き上げた。ジェルトルードを演じるアンドレ・ラシャベルは、「ケベックのカトリー ヌ・ドヌーヴ」と呼ばれる名女優。原作が出版された当初からのファンで、アビティビの映画祭でジョスリーヌ・ソシエと出会ったと き「思わず抱きついて賛辞を送った」のだそう。ルイーズ・アルシャボー監督から本作出演のオファーが来たときは、もちろん即決 だ。本作を最後に俳優業を引退する決断をした彼女の覚悟も思いながら、鑑賞したい(Mika Tanaka)
 
原作:ジョスリーヌ・ソシエ
監督:ルイーズ・アルシャボー
出演:アンドレ・ラシャペル、ジルベール・スイコット、レミー・ジラール
2019年/カナダ/126分
 
Il pleuvait des oiseaux de Louise Archambault d‘après le roman de Jocelyne Saucier avec Rémy Girard, Andrée Lachapelle, Gilbert Sicotte; 2019, Canada, 126 min
 
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