フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Mika Tanaka

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
〒169−0075新宿区高田馬場1−31−8−428
1-31-8-428 Takadanobaba, Shinjuku-ku, 169-0075 Tokyo

Tel/Fax: 03-5272-3467
E-mail:contact@franc-parler.jp
http://franc-parler.jp

『パリの調香師 しあわせの香りを探して』 Les parfums
JPEG - 66 kb
Crédits : © LES FILMS VELVET - FRANCE 3 CINÉMA

『パリの調香師 しあわせの香りを探して』
 香りと香りのマリアージュ。ときにぶつかり合い、ときに支え合う。しつこくて嫌だと思う香りも、さじ加減ひとつでうっとりするような心地よい香りに変身する……
香りを自由自在に操る魔術師のような存在、それが調香師だ。アンヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)は、大手ブランドの香水を手がける実力の持ち主で、成功への階段をまっしぐらにかけ登っていくはずだった。王道から転げ落ちた彼女のもとに現れた臨時雇いの運転手、ギヨーム(グレゴリー・モンテル)もまた、人生を転げ落ちている最中だった。交通違反がかさみ、次に違反を取られたら職を失うかもしれない。職を失ったら、離婚調停で娘の共同親権を得ることができなくなる。そんな2人の個性と能力がぶつかり合い、手を取り合い、素晴らしい関係へと発展していく。それは調香師が、その魔法の鼻で香りと香りを調合したときのよう。アンヌの助言がギヨームに気づきを与え、彼は10歳の娘の誕生日にすてきな思い出を作ることができた。一方アンヌは、機転が利き、はっきり物を言うギヨームの人間性に少しずつ心を開いていく。
激しい愛も、大きな事件があるわけでもない。ストーリーは淡々と展開していく。そんなところが心地いい。観た後で、J’adore(ジャドール)の香りを試してみたくなる。(Mika Tanaka)
 
監督:グレゴリー・マーニュ
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、グレゴリー・モンテル、セルジ・ロペス、ギュスタヴ・ケルヴェン、ゼリー・リクソン 2019年/101分
Les parfums de Grégory Magne avec Emmanuelle Devos, Grégory Montel, Gustave Kervern; 2019, France, 101 min

qrcode:http://franc-parler.info/spip.php?article1482