フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Mika Tanaka

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
〒169−0075新宿区高田馬場1−31−8−428
1-31-8-428 Takadanobaba, Shinjuku-ku, 169-0075 Tokyo

Tel/Fax: 03-5272-3467
E-mail:contact@franc-parler.jp
http://franc-parler.jp

『英雄は嘘がお好き』 Le retour du héros
JPEG - 103.6 kb
Crédits : © JD PROD - LES FILMS SUR MESURE - STUDIOCANAL - FRANCE 3 CINEMA - GV PROD

『英雄は嘘がお好き』
 
怪訝な表情のヌヴィル大尉に、エリザベットはこう答える。「今は中世じゃない、1812年よ。そんな考えは時代遅れね」。200年前のラブコメディに散りばめられたシニカルな台詞の数々、その言葉のセンスがフランスっぽい。
  戦場の婚約者からの便りが届かず、病に伏せてしまったポリーヌ。妹を救うため、長女のエリザベットは大尉を装って手紙を書き始める。生きる気力を取り戻したポリーヌを見て、エリザベットは調子に乗って武勇伝を次々と創り上げ、名誉の戦死を匂わせる手紙で締めくくった。街には勇敢なヌヴィルを讃える銅像が立てられ、ポリーヌは他の男性と結婚し子宝に恵まれ幸せな生活を送る。すべてが順調に運んでいると思われた矢先、エリザベットは惨めな姿に様変わりしたヌヴィルと再会する……ブルゴーニュ(実際のロケはイル・ド・フランス)の美しい景色、登場人物がまとう華やかな衣装とは対照的に、ヌヴィルが語る戦場のエピソードはずしりと重い。このままコメディタッチで進むかと思えば、ヌヴィル大尉の前に何十人ものコサック隊が立ちはだかる修羅場もある。コメディと戦争を嫌味なく組み合わせるには、監督の技量とセンス、そして大胆な決断力が求められることを教えてくれる。(Mika Tanaka)
 
監督:ローラン・ティラール
出演:ジャン・デュジャルダン、メラニー・ロラン、ノエミ・メルラン、クリストフ・モンテネーズ、フェオドール・アトキン
2017年/91分
 
Le retour du héros de Laurent Tirard avec Jean Dujardin, Mélanie Laurent; 2017, france, 91mn
 
qrcode:http://franc-parler.info/spip.php?article1410