Crédits : ©Nord-Ouest Films - Arte France Cinéma - Katuh Studio - Rhône-Alpes Cinéma 『サマーフィーリング』1人の人間の死。それは、”絆”が終わることを意味するのだろうか?映画は、サシャという1人の女性の死から始まる。享年30歳、若すぎる死だ。娘を失った両親がいる。恋人を失った男がいる。姉を失った妹がいる。親友、同僚、サシャとの別れをすぐには受け止められず、嘆き悲しむ人々。カメラは、死別を乗り越えようとする彼らの3年間をとらえる。サシャの死によって、形を変えた”絆”が続いていく。ベルリン、パリ、ニューヨーク。この3つの街の美しさを留めておきたいというミカエル・アース監督の思いが、1本の映画を完成させた。「映画というのは過ぎ行く時間に逆らうひとつの方法」と語る彼は、16mmフィルムの柔らかい映像と、ピアノやギターが奏でる繊細な音を重ね、映画という魔法の杖で”永遠”を創造する。木洩れ陽、夕暮れ、街の灯り……絵はがきのような風景の中で、人々はかけがえのない日常を生きる。平穏の中に愛おしいものが凝縮されていることを教えてくれるかのように。(Mika Tanaka)監督:ミカエル・アース出演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジュディット・シュムラ、マリー・リヴィエール、フェオドール・アトキーヌ2015年/フランス・ドイツ/フランス語・ドイツ語・英語/106分Ce sentiment de l’été de Mikhaël Hers avec Anders Danielsen Lie, Judith Chemla, Marie Rivière, Thibault Vinçon; 2015, France, français, allemand, anglais, 106 mn

『サマーフィーリング』 Ce sentiment de l’été
