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フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Mika Tanaka

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
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東京で上映されるフランス語圏映画Les films en français à Tokyo
投稿日 2018年1月31日
最後に更新されたのは 2022年8月16日
Bunkamura ル・シネマ 03-3477-9264
立川シネマシティ 050-6875-3975
千葉劇場 043-227-4591
ムービル 045-311-0330
 
8月19日(金)より
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Crédits : © Ex Nihilo – Opéra national de Paris – Fondation Rudolf Noureev – 2021

『新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始ま り』
 美しい衣装をまとったダンサーたち。でもいつもと何かが違う。全員がマスクをつけているのだ。カメラは、2020年6月から2021年6月までの約1年間、ダンサーたちと彼らを見守る指導者たちの姿を追った。
 2020年3月、パンデミックにより、パリ・オペラ座は閉鎖。1日6時間〜10時間踊るのが当たり前だったバレエ団のダンサーたちは、突然、体を動かす機 会を失ってしまう。「1日休めば自分が気づき、2日休めば教師が気づく。3日休めば観客が気づく―」とエトワールのマチュー・ガニオが語る。劇場に復帰する6月までの約3ヶ月、彼らは思い切りピルエット やジャンプをできず、自分が自分でなくなったような世界に閉じ込められていた。2020年6月、ようやく稽古が再開。体の感 覚、筋力、踊った後の解放感、失った多くのものを取り戻したダンサーたち。『ラ・バヤデール』の開幕を待つばかりの2020年12月11日、オペラ座は再び閉鎖となる。公演はライブ配信、初日と千秋楽が一度に やってくる。拍手はない。公演の直前に抱く重圧や孤独は、観客と舞台を分かち合うことで救われるはずなのに……「観客が恋しい」。二度目 の試練が彼らを襲う。
 ダンサーは本来、体の動きで語る。しかしこの映画では、身体表現を制限された彼らが、その辛さを言葉で語っている。 ひとつひとつの単語の響き、その重みを受け止めた後、あらためて彼らの演技を観るとき、パンデミック前には気づかなかった輝きを発見でき るような気がする。「失敗を恐れないで。完璧でなくていい。最善を尽くすの」と励ます指導者(バレエ・ミストレス / クロティルド・ヴァイエ)の言葉が心に残る。
( Mika Tanaka)
 
監督:プリシラ・ピザート
2021年/フランス/ 73分/ 字幕翻 訳:古田由紀子
 
À partir du 19 août
Opéra de Paris Une saison (très) particulière}

documentaire de Priscilla Pizzato avec le Ballet de l’Opéra national de Paris, sa directrice, Aurélie Dupont

et les danseurs étoiles Mathieu Ganio, Hugo Marchand, Amandine Albisson, Mathias Heymann, Léonore Baulac, Germain Louvet, Dorothée Gilbert, Paul Marque, Sae-Eun Park…
 
 

 
ヒューマントラストシネマ 有楽町03-6259-8608
新宿シネマカリテ 03-3352-5645
川崎チネチッタ 044-223-3190
千葉劇場 043-227-4591
8月12日(金)より
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Crédits : ©︎2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company) - TS Productions sarl. All rights reserved.

『灼熱の魂』
 
「ママー!」
 母を乞う子供の声、その後に……主人公ナワル(ルブナ・アザバル)の心に燃えさかる炎を知る瞬間だ。この後、ナワルの人生は大きく変わり始める。他の生き方もあっただろうに、なぜ彼女はその道を選んだのだろうか。
 舞台は中東の架空の国。キリスト教とイスラム教の対立によって内戦が続く中、生き延びたナワルはテロリストとなる。母の死後、母の故郷を訪れたジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)は、その壮絶な道のりを都どり始める。自分たちはどのようにして生まれたのか?自分たちの父は誰なのか?自分たちの兄はどこにいるのか? ルーツを探す旅によって知り得た家族の歴史は、人と人が憎み合い殺し合う社会を映し出していた。覚悟をしていたつもりでも、知ってしまったショックを隠せないジャンヌとシモン。それでも、ナワルの根底に流れる母の愛が、子供たちを救い、子供たちを癒そうとする。その命が尽きた後にあっても。
原作は、レバノン出身、カナダ・ケベック在住の劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲。宗教が違っても、思想が違っても、戦わずに生きることができるはずなのに、なぜ私たちは同じ過ちを繰り返すのだろう。どうすれば、この連鎖を断ち切ることができるのだろう。ナワルが憎しみの連鎖を愛に置き換えたように、私たちにもできることがきっとあるはず、そう信じたい。(Mika Tanaka)
 
監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ
出演:ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、
レミー・ジラール ほか
2010 年 /カナダ・フランス映画/131 分/原題:Incendies/日本語字幕:松浦美奈
 
À partir du 12 août
Incendies de Denis Villeneuve avec Lubna Azabal, Melissa Désormeaux-Poulin, Maxim Gaudette, Rémy Girard; 2010, Canada, France, 131 min
 
 

 
Bunkamura ル・シネマ 03-3477-9264
 
8月5日(金)より
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Crédits : © 1982 —TF1 INTERNATIONALFRANCE 2 CINEMA - CCCFILMKUNST

『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』
ロミー・シュナイダー。1938年、オーストリア生まれ。壮絶な人生だったと聞く。だから、映画や舞台の中では幸せであってほしい……そんなたわいない願いを忘れてしまうほど、映画の中のロミーは生々しい。役を演じているのではなく、「役を生きている」のだ。アラン・ドロン、ミシェル・ピコリ、イヴ・モンタン、ジャン =ルイ・トランティニャン。共演する男優たちの演技も鬼気迫る。立場や状況は違えど、共演する男優たちは誰もが彼女に夢中になり、自らを破滅に向かわせてしまう。『マックスとリリー』でミシェル・ピコリが演じた役名は、『サン・スーシの女』でも同じく、マックスだ。どちらのマックスもロミー演じる女性の存在によって人生が大きく動く。『離愁』のジャン =ルイ・トランティニャンは、彼女との偶然の出会いさえなければ、家族と静かに生きていくことができたであろうに、と思う。『夕なぎ』ではイヴ・モンタンの無骨さを、『太陽は知っている』ではアロン・ドロンの屈折した愛情を、ロミー・シュナイダーは見事に引き出した。自分を輝かせるだけでなく、共演者を輝かせることに長けている人だったのだろう。ベテラン男優たちだけではない。『華麗なる女銀行家』と『サン・スーシの女』では、十代の小さな男優たちが彼女を必死で守ろうと、名演を披露する。実の息子ダーヴィットも、ちょうど同じ年頃だったはず。彼らとの共演を、ロミーはどんな思いで受け止めただろうか。
がつんとした存在感とは対照的に、声は少し華奢な印象。笑ったときの目元は無邪気な子供のよう。そんな可愛らしい瞬間のロミーに出会えるのもまた嬉しい。
(Mika Tanaka)
 
『太陽が知っている 4Kデジタルリマスター版』監督:ジャック・ドレー
『マックスとリリー』監督:クロード・ソーテ  ※日本劇場初公開
『夕なぎ』 監督:クロード・ソーテ
『離愁 4Kデジタルリマスター版』監督:ピエール・グラニエ
『華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版』監督:フランシス・ジロー
『サン・スーシの女』監督:ジャック・ルーフィオ
『地獄』監督:セルジュ・ブロンベルグ、ルクサンドラ・メドレア※日本劇場初公開
 
À partir du 5 août
Romy Schneider Rétrospective - 40 ans après sa mort
 
La piscine (remastérisation 4K) de Jacques Deray
Max et les ferrailleurs de Claude Sautet
Le train (remastérisation 4K) de Pierre Granier-Deferre
La banquière (remastérisation 4K) de Francis Girod
César et Rosalie de Claude Sautet
La passante du Sans Souci de Jacques Rouffio
L’Enfer d’Henri-Georges Clouzot
 
 

 
8月26日(金)より
 
『彼女のいない部屋』
監督:マチュー・アマルリック
出演:ヴィッキー・クリーブス、アリエ・ワルトアルテ
2021年/97分
 

 
TOHOシネマズシャンテ   050−6868−5001
tohotheater.jp
池袋シネマロサ   03-3986−3713
cinemarosa.net
 
上映中
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Crédits : © 2021 - GETAWAY FILMS - LA CLASSE AMERICAINE - SK GLOBAL ENTERTAINMENT - FRANCE 2 CINÉMA - GAGA CORPORATION

『キャメラを止めるな!』
あれ?どこかで聞いたことがあるような…そう、大ブレイクした日本映画『カメラを止めるな!』(2017年)のフランスリメイク版がこの映画。オリジナル版を見た人もそうでない人も楽しめる仕上がりなので、ご心配なく。 
 舞台は山奥の廃墟となった工場。ここでゾンビ映画を撮影する監督、ヒグラシは、主演女優のチナツの演技を叱咤する。そう、彼らは低予算でゾンビ映画を撮影中なのだ。
え?ロマン・デュリスが、ヒグラシって……なぜ日本人の名前なの?この間伸びした感じって?何だか鬼気迫っててマジコワいんだけど……スピード感溢れる展開、フランス特有(?)の皮肉や理屈っぽさ、日本への奇妙なリスペクト(?)、どれをとっても質のよい香りが漂う。オリジナル版に出演した竹原芳子さんの再登場もすてき。映画への愛、そして家族への愛に溢れる結末を用意してくれてありがとう!(Mika Tanaka)
 
監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
出演:ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、グレゴリー・ガドゥボワ、
フィネガン・オードフィールド、マチルダ・ルッツ、ジャン=パスカル・ザディ、
竹原芳子
2021年/シネスコ/5.1ch デジタル/112 分/字幕翻訳:松崎広幸
 
À l’écran
Coupez! de Michel Hazanavicius avec Romain Duris, Bérénice Bejo, Grégory Gadebois, Finnegan Oldfield, Matilda Lutz, Yoshiko Takehara; 2022,France, 111 min
 
 

 
グランドシネマサンシャイン池袋 03-6915-2722
その他
 
8月11日(木)まで
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Crédits : ©CINÉFRANCE STUDIOS - BAF PROD - STUDIOCANAL - TF1 STUDIO - TF1 FILMS PRODUCTION ©STUDIOCANAL ©Julien Panie

『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』
「俺はいったい何者だ?」
 記憶喪失となったセドリック(フィリップ・ラショー)は、自分が正義の味方であると思い込み、人質にとられた妻と子供を救うため宿敵の待つ城へと向かう……彼の名は、バッドマン。「バットマン (Batman)」ではない、「バッドマン(Badman)」だ。身の危険もかえりみず、ひたすらまっすぐ。フランス語を話すアメコミのスーパーヒーローは、なんだかお茶目。オマージュとパロディの世界を漂いながら、セドリックがたどりつく先に待つのは、友情、恋愛、父子の愛……字幕では表現しきれない微妙な台詞を楽しめるのはフランス語学習者ならでは。笑うシーンの連発だけれど、笑った後にふとさみしくなるシーンもあった。終盤のニュースで報道された移民の彼は、今はどうしているのだろう。コメディに現実の社会問題を持ち込むのが粋ではないことは、十分にわかってはいるのだけれど。(Mika Tanaka)
 
監督:フィリップ・ラショー
出演:フィリップ・ラショー、ジュリアン・アルッティ、タレク・ブダリ、エロディ・フォンタン、アリス・デュフォア
 
2021年/フランス・ベルギー/フランス語/83分/シネスコ/5.1ch/字幕:井村千瑞/映倫G
 
Jusqu’au 11août
Super-héros malgré lui de Philippe Lacheau avec Philippe Lacheau, Élodie Fontan, Tarek Boudali, Alice Dufour; 2021, France, 83 min
 
 

 
ヒューマントラストシネマ有楽町 03-6259-8608
新宿ピカデリー 050-6861-3011
 
7月29日(金)より
 
『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』
監督:エマニュエル・クールコル
出演:カド・メラッド、マリナ・ハンズ、ロラン・ストーケル
2020年/105分
 
 

 
新宿シネマカリテ   03−3352-5645
ヒューマントラストシネマ渋谷   03-5468−5551
 
7月29日(金)より
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Crédits : © 2005 PRODUCTIONS ZAC INC.

C.R.A.Z.Y.』
 1960年代から1970年代……甘酸っぱい思い出をそっと取り出す人もいれば、知らない時代への憧れに胸ときめかせる人もいるだろう。この時代の空気は不思議だ。リアルタイムで通り過ぎた世代にも、経験したことのない世代にも「すてきな何か」を届けてくれる。
この映画の舞台はケベック。5人兄弟の4番目のザック(マルク=アンドレ・グロンダン)が語り手となり、彼の家族、ボーリュー家の歴史を語る。軍人で音楽が大好きな父ジェルヴェ(ミシェル・コテ)、愛でいっぱいの母ロリアンヌ(ダニエル・プルール)の間に生まれたのは、5人の男子。クリスチャン、アントワーヌ、レイモン、そして語り手のザック、末っ子のイヴァンと続く。始まりは、ザックが誕生する1960年12月25日。ジェルヴェとザックとの関係は、ザックの思春期のめざめをきっかけに変わり始める。よき父であろうと努力し、家族のすべてを背負おうとするジェルヴェの苦悩。一方、息子と心の痛みに本能的に共鳴する母・ロリアンヌの苦悩。父と母の愛を土台に成長していく子どもたち。といっても、ジャン=マルク・ヴァレ監督は決して家族の理想を美化することはない。残酷な別れもある。
 同性愛、むきだしの母性、欲望と家族愛……ざらっとした質感の映像で躍る人間の業が、詩情豊かに描かれる。シャルル・アズナヴールの”Emmenez-moi(世界の果てまで)”、パッツィー・クラインの”Crazy(クレイジー)”など、挿入歌が放つ時代の香りが心地よい。子どもたちの名前の由来を知るとき、両親の愛の大きさを再び知る。この“愛”をより緻密に描こうとする想いが、後に 『カフェ・ド・フロール』(Café de Flore)の果てしない母性へとつながっていったのだろうか。ジャン=マルク・ヴァレ監督は、2021年12月25日、突然この世を去った。もっと生きて、もっと”愛”を描き続けてほしかった。(Mika Tanaka)
 
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:ミシェル・コテ、マルク=アンドレ・グロンダン、ダニエル・プルール
2005年/カナダ・モロッコ/フランス語・英語/129分/PG12
後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所
 
À partir du 29 juillet
C.R.A.Z.Y. de Jean-Marc Vallée avec Michel Côté, Marc-André Grondin, Danielle Proulx; 2005, Canada, 129 min, PG12
 
 

 
下高井戸シネマ  03-3328-1008
 
7月30日(土)〜8月12日(金)
 
ジャック・リヴェット映画祭 デジタルリマスター版
女性たちの物語を紡いできたヌーヴェルヴァーグを代表する作家ジャック・リヴェットの中期の作品群を一挙上映。
※日替り上映
 
『デュエル』1976年/121分
 
『メリー・ゴー・ラウンド』1981年/161分
 
『セリーヌとジュリーは舟でゆく』1974年/193分
 
『北の橋』1981年/147分
 
『ノロワ』1976年/135分
 

 
8月13日(土)〜19日(金)17:05
 
『アネット』
監督:レオス・カラックス
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール
2020年/フランス・ドイツ・ベルギー・日本・メキシコ/140分/PG12
 

 
8月13日(土)〜26日(金)
 
『アネット』公開記念 レオス・カラックス作品特集上映
※日替り上映
 
『汚れた血』1986年/119分
 
『ポーラX』1999年/フランス・ドイツ・日本・スイス/134分
 
『ボーイ・ミーツ・ガール』1984年/164分
 
『ホーリー・モーターズ』2012年/115分
 

 
8月20日(土)〜26日(金)11:30
8月27日(土)〜9月2日(金)9:40
 
『オフィサー・アンド・スパイ』
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジャン・デュジャルダン、ルイ・ガレル、エマニュエル・セニエ
2019年/フランス・イタリア/131分
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