フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Mika Tanaka

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
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東京で上映されるフランス語圏映画Les films en français à Tokyo
投稿日 2018年1月31日
最後に更新されたのは 2023年3月22日
ヒューマントラストシネマ有楽町   03-6259-8608
ttcg.jp
新宿武蔵野館   03-3354-5670
shinjuku.musashino-k.jp
渋谷シネクイント   03-3477-5905
 
3月31日(金)より
 
『トリとロキタ』
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:パブロ・シルズ、ジョエリー・ムブンドゥ、アウバン・ウカイ、ティヒメン・フーファールツ、シャルロット・デ・プライネ、ナデージュ・エドラオゴ
2022年/ベルギー・フランス/89分
 
 

 
新宿武蔵野館   03-3354-5670
shinjuku.musashino-k.jp
ヒューマントラストシネマ渋谷   03-5468-5551
ttcg.jp
UPLINK吉祥寺   0422-66-5042
 
3月17日(金)より
Maigret
Maigret
Crédits : ©2021 CINÉ-@ F COMME FILM SND SCOPE PICTURES.

『メグレと若い女の死』
彼女はどこから来たのか?
彼女に何があったのか?
彼女はどんな思いを残したのか?
 舞台は1953年のパリ。若い女性の刺殺体がみつかる。身につけているわずかな手がかりは、彼女の暮らしが決して裕福ではないことを物語る。しかし、血で真っ赤に染まったドレスは、庶民では手に入れることのできない高級品だ。
 酒と料理が大好き、大きな体と緻密な捜査……多くの推理小説ファンを夢中にさせてきたメグレ警視シリーズ。今回の映画化でジュール・メグレを演じるのは、ジェラール・ドパルデューだ。パトリス・ルコント監督が創り上げる静けさの漂う映像が謎をいっそう深めていく。なぜメグレはここまで事件にのめり込むのか。そこには彼と妻が共有する悲しい過去と関係がある。メグレの捜査がすすむにつれ、大都会パリの光と影がくっきりと浮かび上がり、若い女性の浮かばれない心が少しずつ天国へ近づいていくように感じられる。
「陰惨たる闇から落ちてきたこの静かな意志の塊」。
ルコント監督は、メグレを演じるドパルデューをマラルメの詩の一節にたとえる。名監督がとらえる名俳優の演技は圧巻だ。そして、ふと気づく。ジェラール・ドパルデュー自身もまたメグレのように、悲しい過去を抱えているのだということを。子を失う親のやるせなさ、それを知るドパルデューだから彼の演じるメグレはこんなにも強い存在感を放つのだろうか。(Mika Tanaka)
 
監督:パトリス・ルコント
原作:ジョルジュ・シムノン
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマン、アンドレ・ウィルム
2022年/89分
 
À partir du 17 mars
Maigret de Patrice Leconte avec Gérard Depardieu, Jade Labeste, Mélanie Bernier, Clara Antoons; 2022, France, Belgique, 89 min
 
 

 
シネスイッチ銀座 03-3561-0707
新宿武蔵野館 03-3354-5670
kino cinema 立川高島屋 S.C.館 042-512-5162
 
上映中
Eiffel
Eiffel
Crédits : © 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

『エッフェル塔 創造者の愛 』
もしも、忘れられない人と再会したら?
お互いに愛し合っていたのに、両親の反対によって引き裂かれたかつての恋人が突然自分の前に現れたら、あなたはどのような行動を取るだろう?
 パリのシンボルであるエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルにも、運命の出会いがあった。ボルドーで橋の建設を手がけていた頃、地元の有力者の娘アドリエンヌ・ブールジュと恋に落ちたが、身分の違いを理由に両親から反対されたのだという。映画の脚本を手がけたカロリーヌ・ボングランは、この悲恋と、エッフェルにまつわるもうひとつの逸話に着目した。もうひとつの逸話とはこうだ……1889 年開催の万国博覧会の1プロジェクトとして、エッフェルのエンジニアチームは、大きな鉄塔の建設を提案する。が、エッフェル自身は何度打診されても興味を持つことがなかった。しかし、あるとき突然に、彼はそのプロジェクトを請け負うと決心、自身の資産を抵当に入れてまで実現を切望したというもの。
何がエッフェルの心を動かしたのか?300メートルもの塔の建設には、どんな思いが込められていたのか?謎解きのパズルを完成させるかのように執筆された脚本は、伝記映画やドキュメンタリーとは異なるが、実際はこの通りだったのではないかと思わせるほどのリアリティを放つ。
「ノートルダム大聖堂より高いというのは、侮辱」と怒るバチカンの教皇。「醜悪だ」
と抗議する芸術家たち。加えて作業員たちの賃上げ要求のストライキ。さまざまな向かい風を受け止めながら、エッフェル(ロマン・デュリス)は愛と情熱を1つの塔に捧げる。なぜ、エッフェル塔の佇まいはあんなにも愛おしいのか……「ブルジョワにも労働者にも楽しめるよう、パリの真ん中に 300mの金属の塔を造る!」と宣言したエッフェルの言葉の中に、答えはあるのだろう。(Mika Tanaka)
 
監督:マルタン・ブルブロン
脚本:カロリーヌ・ボングラン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドル・スタイガー、アルマンド・ブーランジ ェ、ブルーノ・ラファエリ
2021 年/フランス・ドイツ・ベルギー/108 分
配給:キノフィルムズ
 
À l’écran
Eiffel de Martin Bourboulon avec Romain Duris, Emma Mackey, Pierre Deladonchamps; 2021, France, allemagne, 108 min
 
 

 
新宿武蔵野館   03-3354−5670
 
3月30日(木)まで
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Crédits : © 2020 MANDARIN PRODUCTIONFOZ – France 2 CINEMAPLAYTIME PRODUCTIONSCOPE PICTURES

『すべてうまくいきますように』
「この人生を早く終わらせたい」もし、自分の家族がそんな言葉を発したら、あなたならどうするだろう?
エマニュエル(ソフィー・マルソー)は、脳卒中で入院中の父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から安楽死の手配という大任を託される。別居中の母クロード(シャーロット・ランプリング)でもなく、妹のパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)でもなく、なぜ自分に……自分勝手でわがままだった父に振り回され、毒舌に傷ついた少女時代。過去を思い返しながらも、憎しみより愛が上回るエマニュエルにとって、父が自分たちを残して死に急ぐなど考えたくもないことなのだ。
原作は『まぼろし』など、数々のフランソワ・オゾン監督作品の脚本(オゾンと共同執筆)で知られるエマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説。2017年、エマニュエルはがんによってこの世を去るが、「もう一度彼女と共にいたい」というオゾン監督の思いが「映画」という1つの形をつくり上げた。主演は、オゾン監督の世代を象徴する女優・ソフィー・マルソー。彼女と共に育った人たちの多くが親の病気や死と向き合う年齢であることを考えると、この映画の重みがよりリアルに感じられる。エマニュエルの母を演じるシャーロット・ランプリング(彼女は『まぼろし』の主演女優)、安楽死に立ち会う協会の担当者を演じるハンナ・シグラの存在感も忘れがたい。(Mika Tanaka)
監督:フランソワ・オゾン
出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、ジェラルディーヌ・ペラス、シャーロット・ランプリング、ハンナ・シグラ、エリック・カラヴァカ、グレゴリー・ガドゥボワ
2020年/フランス・ベルギー/フランス語・ドイツ語・英語/113分
 
Jusqu’au 30 mars
Tout s’est bien passé de François Ozon avec Sophie Marceau, André Dussolier, Géraldine Pailhas, Charlotte Rampling, Éric Caravaca, Grégory Gadebois, Hanna Schygulla; 2020, France, Belgique, français, anglais, allemand, 113 min
 
 

 
ヒューマントラストシネマ有楽町   03-6259-8608
 
3月23日(木)まで
 
〈特別上映〉オタール・イオセリアーニ映画祭〜ジョージア、そしてパリ
全21作品 デジタル・リマスター
※当サイトでは、フランス語圏関連作品のみを紹介。
 
 ときは18世紀。工房で次々と生産される美しい絵皿。職人の丁寧な絵付が、絵皿の価値を物語る。『月の寵児たち』(1984年)の主役は、この絵皿たちと1枚の裸婦画だ。オタール・イオセリアーニ監督が祖国ジョージアからフランスに活動拠点を移して製作された長編第1作は、パリを舞台に繰り広げられる群像劇。ここには、権力に媚びへつらう人物は出てこない。失敗を咎める雇い主に啖呵を切る給仕、警察が去ると「つかまるのはいつも善良な市民、クズは野放し」と言い放つ娼婦たち、刑務所で自分の権利を主張する受刑者。死ぬ人間もいる。彼らの死は、映画の中であっさりと片付けられる。かと思うと、バスで女性に席を譲る紳士がいる。その紳士と女性には実は本人たちさえ気づかない繋がりがある。路上でいたずらをする子供たち、この子たちが及ぼす影響は意外にも大きい……とてつもなくシュールに感じられるドラマも、終わる頃には自然に見えてくる。そして思う。現実世界の方がよほどシュールじゃないかと。21世紀となった今でも戦争は続き、奪われる必要のない命が奪われる。法の裁きが平和な社会をつくるわけでもない。割れた絵皿を懸命につなぎ合わせるのは誰か、裸婦画が最後に誰の手に渡るのか、そこにイオセリアーニ監督の無言のメッセージが感じられる。
 
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『唯一、ゲオルギア』(1994年)は、4時間に渡るドキュメンタリー。哀愁のある音楽で始まり、聳え立つ山が映し出されると、ナレーションがジョージアの歴史を語り始める。ワインや音楽、さまざまな宗教を受け入れてきた風土などが、ジョージアの映画人たちが残してきた貴重な映像とともに私たちのもとへ届けられる。祖国を愛し、それでも祖国を旅立たなければならなかったのは、イオセリアーニ監督の他にどれだけいるのだろう。今、ウクライナが置かれている状況を思うと、この映画がつくられたときから世界はまったく変わっていないのではないかと感じてしまう。
 
日本初公開の短編、長編、懐かしい再上映……パリを舞台とした2作品、『月の寵児たち』と『皆さま、ごきげんよう』(2015年)を見比べるのも楽しそう。『月の寵児たち』でスクリーンデビューを果たしたマチュー・アマルリック。その初々しい姿を目に焼き付けてから、『皆さま、ごきげんよう』で30年後の彼を見つけると、年を重ねることのステキさにわくわくするかもしれない。(Mika Tanaka)
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『月の寵児たち』 Les favoris de la lune初公開 『そして光ありき』Et la lumière fut初公開 『唯一、ゲオルギア』Seole,Géorgie初公開 『エウスカディ、1982年夏』Euscadi été 1982初公開 『トスカーナの小さな修道院』Un petit monastère en Toscane初公開 『ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片』Lettre d’un cinéaste. Sept pièces pour cinéma noir et blanc初公開 『蝶採り』La chasse aux papillons『群盗、第七章』Brigands:Chapitre Ⅶ『素敵な歌と舟はゆく』Adieu,plancher des vaches!『月曜日に乾杯!』Lundi matin『ここに幸あり』Jardins en automne『汽車はふたたび故郷へ』Chantrapas『皆さま、ごきげんよう』Chant d’hiver
 
Jusqu’au 23 mars
Rétrospective Otar Iosseliani
 
 

 
下高井戸シネマ   03-3328-1008
 
3月18日(土)〜24日(金)14:30
 
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Crédits : © 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILM

『あのこと
1960年代のフランス。文学を専攻する大学生のアンヌ(アナマリア・ ヴァルトロメイ)は教授か らの評価も高く、学位を取得して教師になる道をまっすぐに進んでいた。そんなとき、予期せぬ妊娠を知ることに。産むことを選択すれば 学業を中断せざるを得ない。裕福とはいえない家庭に育ったアンヌにとって、学業の中断は輝かしい未来を失うことにも等しい。そもそ も、当時のフランスに「産まない」という選択肢はなかった。中絶は違法行為であり、中絶した本人や医師だけでなく、協力した者たちす べてが罰せられるのだ。「中絶」は本来使われるはずもない言葉、だからこの映画のタイトルは「あのこと」なのだ。
原作は、2022年ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーの自伝小説。オードレイ・ ディヴァン監督は、エルノー氏と長い時間を共に過ごすことで、作品への理解を深めようと試みた。中絶を行う瞬間の話を始めたとき「目 に涙を浮かべていた」エルノー氏。60年近い歳月が流れても癒える ことのない心の痛みをしっかりと受け止めながらディヴァン監督は脚本の執筆にかかった。カメラは主人公の目線で動き、いつしか私たち はアンヌの苦しみや孤独を共有していく。妊娠してからどれぐらいが経過したかテロップで妊娠週が示されるが、それはまるで時限爆弾の よう。(※妊娠週の数え方はフランスと日本では異なり、フランスの週数プラス4週が日本の週数の目安)。とはいえ、妊娠週を見てその緊迫感が伝わるのは、観客の何%だろうか。いやむしろ、妊娠週と言われてもピンとこない人たちにこそ、 この映画を観てほしい。
ただ自由に生きたいだけなの に、なぜ女性たちは命懸けの闘いを強いられてきたのだろう。21世紀の今、女性たちはこの頃より自由になっているだろうか。アンヌの 母親を演じるのは「冬の旅」(監督:アニエス・ヴァルダ)のサンドリーヌ・ボネール。この映画もまた、女性であることの孤独や辛さを 淡々と描いていたことを思い出す。
(Mika Tanaka)
 
原作:アニー・エルノー
監督:オードレイ・ディヴァン
出演:アナマリア・ ヴァルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、サンドリーヌ・ボネー ル
配給:ギャガ 2021/フランス/ 100分
 
Du 18 au 24 mars
L’événement d’Audrey Diwan d’après le roman d’Annie Ernaux avec Anamaria Vartolomei, Kacey Mottet-Klein, Luana Bajrami, Sandrinne Bonnaire; 2021, France, 100 min
 
 

 
4月1日(土)〜14日(金)
 
『ピエール・エテックス レトロスペク ティブ』
1928年、フランスのロアンヌに生まれ、チャールズ・チャップリンやバスター・キートンたちに憧れ、サーカスに恋をした少年ピエール・エテックス。道化師になることを夢みた彼は、楽器やパントマイムなどの芸を磨き続けるが、やがてパリでイラストレーターとして活躍するようになる。ピエールが映画の世界へと転身する転機となったのが、ジャック・タチとの出会いだ。『ぼくの伯父さん』 では、アシスタントとして働いただけにとどまらず、同作のポスター制作を手がけ、後に『ぼくの伯父さんの休暇』と『ぼくの伯父さん』の小説版ではイラストを担当することに。そこでピエールを待っていたのは、小説版を執筆したジャン=クロード・カリエールだった。「エテックス監督・カリエール脚本」のコンビが生み出す世界はコミカルで切ない。(Mika Tanaka)
 
<上映作品>
『恋する男』
Crédits : © 1968 - CAPAC

『恋する男』
エテックスとリエールのコンビが手がけた最初の長編映画。恋に不器用な主人公が、あるときテレビに出演していた歌手のステラに夢中になって、部屋じゅうを彼女の写真で埋め尽くすが……ステラに会おうとミュージックホールの楽屋裏に押しかけたときにすれ違うサーカス一座は、エテックス作品の多くに出演するクラウンのジョルジュ・ロリオ率いる一座。駅のホームのラストシーンはコミカルでありながら、哀愁が漂う。( 短編映画『破局』と併映)
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
1962 年/ フランス / モノクロ / ヨーロッパ・ヴィスタ / モノラル / 84 分 / 字幕:井村千瑞
※日本初公開時の邦題:『女はコワイです』
 
『ヨーヨー』
Crédits : © 1962 – CAPAC

『ヨーヨー』
 『恋する男』に続く、2作目の長編。父親と死別して間もないエテックスが「父と息子の絆を描きたい」という思いから生まれた。
 大富豪の男が世界恐慌を機に屋敷を出て、サーカスの一座に加わる。息子はヨーヨーという名のクラウン(道化師)として活躍するが、廃墟となった父の屋敷に特別な思いを抱き始める……ヨーヨーの成長と共に世界恐慌、第二次世界大戦、テレビ時代の台頭という20世紀の歴史が描かれるが、時代に合わせ映画そのものが「サイレント映画」と「トーキー映画」の二部構成で描かれる。
 ピエール・エテックスという人がいかにサーカスを愛しているか、そしてどれだけ映画を愛しているか、その溢れんばかりの思いがつまっている。
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
1964 年/ フランス / モノクロ / ヨーロッパ・ヴィスタ / モノラル / 98 分 / 字幕:神谷直希
 
『健康でさえあれば』
Crédits : © 1965 - CAPAC

『健康でさえあれば 』
「不眠症」「シネマトグラフ」「健康でさえあれば」「もう森へなんか行かない」の4編の短編から成るオムニバス映画。今回が日本初公開となる。騒音や大気汚染といった生活環境の悪化をコミカルに描いたさまは、50年近く経っても色褪せることがない。(短編映画『絶好調』と併映)。
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
1965 年/ フランス / パートカラー / ヨーロッパ・ヴィスタ / モノラル / 67 分 / 字幕:横井和子
 
『大恋愛』
Crédits : © 1973 - CAPAC – Les Films de la Colombe

『大恋愛』
第一次世界大戦から戻り結婚し、10年経った頃。仕事も妻との生活も充実しているが、どこか満たされない主人公の前に新人の若い秘書が現れ……さまざまな人がさまざまな妄想をくり広げ、映画ならではの手法で私たちを笑わせる。そんなコミカルと展開と裏腹に、ベッドが車のように道路を走り出す主人公の妄想はメランコリックで美しい。冒頭、俯瞰で映るロワール川の上流には、エテックスの故郷ロアンヌがある。このときに流れる映画の主題歌「Les Heures Tournent(時が刻む)」は、主人公の妻を演じ、後に本当にエテックスの妻となるアニー・フラテリーニが歌っている。
(短編映画『幸福な結婚記念日』と併映)
監督・脚本・主演:ピエール・エテックス 脚本:ジャン=クロード・カリエール
1968年 / フランス / カラー / ヨーロッパ・ヴィスタ / モノラル /87分 / 字幕:寺尾次郎
 
Du 1er au 14 avril
Rétrospective Pierre Étaix
 
Le soupirant de et avec Pierre Étaix; 1963, France, 83 min N/B
Yoyo de et avec Pierre Étaix, Claudine Auger, Luce Klein, Philippe Castelli; 1965, France, 92 min N/B
Tant qu’on a la santé de et avec Pierre Étaix, Denise Péronne, Simone Fonder, Sabine Sun, Véra Valmont; France, 1966, 79 min N/B
Le grand amour de et avec Pierre Étaix, Annie Fratellini, Florence Girard, Nicole Calfan, Alain Janey; 1969, France, 87 min
Rupture
Heureux anniversaire de et avec Pierre Étaix, Georges Loriot, Nono Zammit, Lucien Frégis; 1961, France, 15 min
En pleine forme
 
 

 
早稲田松竹   
 
4月1日(土)〜7日(金)
早稲田松竹クラシックス vol.199/クロード・ミレール監督特集
※二本立て
 
4月1日(土)•3日(月)•5日(水)•7日(金)
 
『勾留』Garde à vue
 
『なまいきシャルロット』L’éffrontee
 
4月2日(日)•4日(火)•6日(木)
 
『伴奏者』L’accompagnatrice
 
『ある秘密』Un secret
 
4月1日(土)〜7日(金) レイトショー
 
TOKYO EYES
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