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フラン•パルレ Franc-Parler
La francophonie au Japon

Rédaction du journal:
Rédacteur en chef: Éric Priou
Rédaction: Karen, Shigehiro Kobayashi, Utako Kurihara, Rika S., Hikaru Taga

La francophonie au Japon
Franc-Parlerフランス語圏情報ウェブマガジン フラン・パルレ
〒169−0075新宿区高田馬場1−31−8−428
1-31-8-428 Takadanobaba, Shinjuku-ku, 169-0075 Tokyo

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http://franc-parler.jp

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東京で上映されるフランス語圏映画Les films en français à Tokyo
投稿日 2018年1月31日
最後に更新されたのは 2019年7月16日

Shinjuku Piccadry 050-6861-3011
https://www.smt-cinema.com/site/shi...
Human Trust Cinéma Shibuya 03-5468-5551
http://ttcg.jp/human_yurakucho/

上映中

<span class="caps">JPEG</span> - 413.7 kb
Crédits : © 2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Productions

『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

ミドルエイジ真っ盛りのおじさんたち。うつ病がきっかけで会社を辞めた引きこもり、キレやすい社長、事業に失敗したセールスマン、虚言癖のアーティスト、内気な恋愛未経験者……そんな冴えないおじさんたちが集まって「男子シンクロナイズドスイミング」(アーティスティックスイミング)の世界選手権をめざすことになる。コーチたちはというと、スパルタ式の血も涙もないコーチだったり、これまた冴えない優柔不断なコーチだったりする。なのに、この映画の溢れんばかりのパワーは何だろう。父親の威厳もない、シンクロの経験もない、典型的な中年体型のベルトラン(マチュー・アマルリック)が、トレーニングを重ねていくうちに、キラキラと輝きを放ち出す。そしてあるとき、お情けで雇われた義兄の店で、たまりたまった本音をぶちまけ、取っ組み合いの喧嘩を始めるまでになるのだ。その展開のなんとリアルなこと!
「現代のフランスで、男性でいる事はとても難しい」と語るジル・ルルーシュ監督。大きな家に住み、立派な車や腕時計を持ち、しまった体で、妻や子供たちにめぐまれている——そんな、メディアで美化され男性像との乖離に戸惑い苦しむ男性たちの姿は、フランスも日本も同じらしい。そんな彼らのリアルを、ジル・ルルーシュ監督は優しくすくい取る。「平凡極まりない人生に電気ショックを与える」ように、この映画を完成させた。元となったのは、スウェーデンに実在する男子シンクロナイズドスイミングのドキュメンタリー。映画の最後のナレーションと、自転車をこぐベルトランの笑顔がものすごくいい。そんなベルトランの可能性を最後まで信じた奥さんも、ものすごく素敵。 (Mika Tanaka)

監督:ジル・ルルーシュ
出演:マチュー・アマルリック、ギョーム・カネ、ブノワ・ボールヴールド、ジャン=ユーグ・アングラード、ヴィルジニー・エフィラ、レイラ・ベクティ、マリナ・フォイス、フィリップ・カトリーヌ
2018年/122分

À l’écran
Le grand bain de Gilles Lellouche avec Mathieu Amalric, Guillaume Canet, Benoît Poelvoorde, Jean-Hugues Anglade, Virginie Efira; 2018, France, 122 mn

http://sinkorswim.jp/

Iwanami Hall 03-3262-5252
http://www.iwanami-hall.com/

上映中

<span class="caps">JPEG</span> - 73.5 kb
Crédits : © 2017 - Les films du Worso - Rita Productions - KNM - Pathé Production - Orange Studio - France 3 Cinéma - Versus production - RTS Radio Télévision Suisse

『田園の守り人たち』

母であるということは、守るべきものがあるということ。守るべきものがあると、強くなり、そしてとても弱くなる。その変わり方もさまざまだ。オルタンスのような変わり方もあれば、フランシーヌのような変わり方もある。横暴な強さ、崇高な強さ。優しさへと続く弱さ、臆病なままの弱さ。いつだって、母となる者は、心の天秤を揺らしながら選択と決断を重ねる。守るべきもののために。
「(今の)あなたは怪物です」。尊敬していたはずの主人に裏切られたフランシーヌの言葉に、オルタンスはこう答える。「私は家族を守ります」と。
  舞台は第一次世界大戦下のフランス。男たちを戦場に奪われた女たちは、戦地から離れた農場で彼女たちの闘いを繰り広げる。自分たちから望んだわけではない悲しい闘いを。女優たちの素晴らしい演技に、思わず釘付けになってしまう。
  息子たち不在の農場を守るオルタンスを演じるのは、ナタリー・バイ。母・オルタンスに毅然と立ち向かう長女・ソランジュを演じるのは、ナタリー・バイの娘、ローラ・スメット。映画では初めての母娘共演となる。オルタンスの次男と恋に落ちるフランシーヌを演じるイリス・ブリーは、映画初出演。それまでの女優経験は皆無でありながら、大女優たちと共に堂々たる演技を披露する。髪をバッサリと切り、映画のラストシーンで見せる笑顔のなんと美しいこと。フランシーヌの二度目の奉公先のモネット夫人を演じるのは、グザヴィエ・ボーヴォワ監督の妻であり、本作の脚本と編集に携わったマリー=ジュリー・マイユ。身ごもったフランシーヌをさりげなくいたわる姿に、「母」という存在の本質を見ることができる。
  女優たちの名演をミレーの絵画のように紡ぎ、ミシェル・ルグランの甘美なメロディーを重ねたボーヴォワ監督は、戦場のシーンを描かずして、戦争の愚かさを描き切った。かつて『シェルブールの雨傘』(監督:ジャック・ドゥミ、音楽:ミシェル・ルグラン)がそうであったように、戦争は戦場の中だけで繰り広げられていたわけではないことを知る。(Mika Tanaka)

監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ナタリー・バイ、ローラ・スメット、イリス・ブリー
2017年/フランス・スイス/135分

À l’écran

Les gardiennes de Xavier Beauvois avec Nathalie Baye, Laura Smet, Iris Bry; 2017, France, Suisse, 135 mn

http://moribito-movie.com

Théatre Image Forum 03-5766-0114
http://www.imageforum.co.jp

上映中

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Crédits : ©Nord-Ouest Films - Arte France Cinéma - Katuh Studio - Rhône-Alpes Cinéma

『サマーフィーリング』

 1人の人間の死。それは、”絆”が終わることを意味するのだろうか?
 映画は、サシャという1人の女性の死から始まる。享年30歳、若すぎる死だ。娘を失った両親がいる。恋人を失った男がいる。姉を失った妹がいる。親友、同僚、サシャとの別れをすぐには受け止められず、嘆き悲しむ人々。カメラは、死別を乗り越えようとする彼らの3年間をとらえる。サシャの死によって、形を変えた”絆”が続いていく。
 ベルリン、パリ、ニューヨーク。この3つの街の美しさを留めておきたいというミカエル・アース監督の思いが、1本の映画を完成させた。「映画というのは過ぎ行く時間に逆らうひとつの方法」と語る彼は、16mmフィルムの柔らかい映像と、ピアノやギターが奏でる繊細な音を重ね、映画という魔法の杖で”永遠”を創造する。
 木洩れ陽、夕暮れ、街の灯り……絵はがきのような風景の中で、人々はかけがえのない日常を生きる。平穏の中に愛おしいものが凝縮されていることを教えてくれるかのように。(Mika Tanaka)

監督:ミカエル・アース
出演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジュディット・シュムラ、マリー・リヴィエール、フェオドール・アトキーヌ
2015年/フランス・ドイツ/フランス語・ドイツ語・英語/106分

À l’écran

Ce sentiment de l’été de Mikhaël Hers avec Anders Danielsen Lie, Judith Chemla, Marie Rivière, Thibault Vinçon; 2015, France, français, allemand, anglais, 106 mn

https://summerfeeling.net-broadway.com/

Shinjuku Musashinokan 03-3354-5670
http://shinjuku.musashino-k.jp/
Human Trust Cinéma Yurakucho 03-6259-8608
http://ttcg.jp/human_yurakucho/
Bunkamura Le Cinéma 03-3477-9264
https://www.bunkamura.co.jp/cinema/

上映中

『Girl/ガール』
監督:ルーカス・ドン
出演:ビクトール・ポルスター、アリエ・ワルトアルテ
2018年/ベルギー/フランス語・フラマン語/105分

Shinjuku Cinéma Qualité 03-3352-5645
http://qualite.musashino-k.jp

8月9日(金)まで
〈カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019〉
※当サイトでは、フランス語圏関連作品のみを紹介。

7月14日(日)、16日(火)、19日(金)、22日(月)、25日(木)
『ダーティ・ガイズ パリ風俗街侵入捜査線』
監督:セドリック・アンジェ
出演:ギョーム・カネ、ジル・ルルーシュ
2018年/フランス・ベルギー/119分/R15+

7月21日(日)、22日(月)、23日(火)、24日(水)、29日(月)
『アヴリルと奇妙な世界』
監督:クリスチャン・デスマール、フランク・エキンジ
出演:マリオン・コティヤール、フィリップ・カトリーヌ、ジャン・ロシュフォール、オリヴィエ・グルメ
2015年/フランス・ベルギー・カナダ/105分

7月25日(木)、26日(金)、28日(日)、30日(火)、8月8日(木)
『背徳と貴婦人』
監督:シャルル・ド・モー
出演:ファン・ビンビン、メルヴィル・プポー
2017年/中国・フランス/107分

Shinjuku Musashinokan 03-3354-5670
http://shinjuku.musashino-k.jp

7月19日(金)まで

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Crédits : ©CORPORATION ACPAV INC. 2018

『さよなら、退屈なレオニー』

カナダ・ケベック州の小さな海辺の町で暮らす17歳のレオニー。高校卒業を控える彼女は、モヤモヤ、イライラとした思いを抱えて毎日を過ごしていた。自分のホームタウンを「ゾンビだらけの死んだ街」と言い放ち、口うるさい母親と再婚相手の義父が大嫌い。保守的なラジオDJの義父とは正反対の実の父親、シルヴァンだけがレオニーの拠り所だが、離れた場所で暮らしている。
  そんな不愉快なレオニーの生活に、ちょっとした変化が生じる。ダイナーで出会った中年のロックギタリスト・スティーヴとの出会いだ。スティーヴがギターを教えていることを知り、レオニーは軽い気持ちでギターのレッスンを始めるが……進路を決める時期になっても、自分の道をみつけられない苛立ち。フワフワとただよう自分の感受性をコントロールできずに戸惑う気持ち。ああ、これが思春期っていうやつだ。ずっと昔の青春映画のような甘酸っぱくて爽やかな思春期もいいけれど、こんなリアルな思春期映画も新鮮だ。アメリカ大陸らしい風景にモコモコっとしたフランス語の響きが重なると、そこにはまぎれもない「ケベック」がある。アメリカ映画をフランス語の吹き替えで見ているような、それとも違うような、不思議な感触だ。原題は“La disparition des lucioles”(蛍はいなくなった)。夜中でも明るくしてしまう文明の光にかき消され、見えなくなってしまった蛍の繊細な光。監督はその小さな光にどんな思いを託したかったのだろうか。原題を意識して映画を振り返ると、渇いた感触の映画がしっとりとした質感を帯びていくのを感じた。(Mika Tanaka)

監督:セバスチャン・ピロット
出演:カレル・トレンブレイ、ピエール=リュック・ブリラント
2018年/カナダ/96分

Jusqu’au 19 juillet
La disparition des lucioles de Sébastien Pilote avec Karelle Tremblay, Pierre-Luc Brillant; 2018, Canada, 96 mn

http://sayanara-leonie.com

Ciné Switch Ginza 03-3561-0707
www.cineswich.com
Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
www.unitedcinemas.jp/yebisu/

上映中

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Crédits : ©2018 NORD-OUEST FILMSARTE FRANCE CINÉMA

『アマンダと僕』

“Elvis has left the building.”(エルヴィスは建物を出た)。
エリヴィス・プレスリーのコンサートが終わって、観客がいつまでたっても帰らなかったときに流れたこのアナウンスは、「ショーは終わった」、「楽しいことはおしまい」という慣用句に使われている英語だ。部屋でこの題名の本をみつけたアマンダが、母・サンドリーヌに言葉の意味を尋ねるシーンがある。英語教師のサンドリーヌは子供にもわかるよう丁寧に解説し、2人はエルヴィスの曲をバックに楽しそうに踊る。部屋の窓から見えるパリの街には雑多な人が行き交い、木々の緑がまぶしい。初夏の木洩れ陽のパリを自転車で通り過ぎる青年は、サンドリーヌの弟・ダヴィッドだ。サンドリーヌはシングルマザー。ときおりダヴィッドの助けを借りながらアマンダを育てている。シングルファーザーのもとで育った姉弟ゆえか、2人の絆はとても強いようだ。アパートの鍵の管理や木の剪定を行う、いつも忙しい便利屋のダヴィッドだが、恋の天使が彼の扉をノックしたばかり。
  小さな幸せを大切に過ごすパリの人々に、突然悲劇が起きる。テロの襲撃によって姉のサンドリーヌは帰らぬ人となり、恋人のレナもまた心身ともに大きな傷を負う。心の支えを一挙になくしたダヴィッドだが、非情な現実は嘆く時間を与えてくれない。孤児となったアマンダの養育について考えなければならないからだ……思春期を終えたけれど自分探しの旅を続ける青年と、まだ思春期を迎える前だけれどしっかりした少女。どちらもかけがえのない人をなくし、心にはぽっかり穴があいている。ダヴィッドはアマンダを包み込むには少し頼りなく、アマンダはさびしさや悲しみを伝えきるにはまだ幼い。でも、季節は移ろい時計の針は進む。あるとき、ダヴィッドはアマンダと2人でウィンブルドン選手権のチケットを片手にイギリスを訪れる……光と風、人々の心の機微。かすかな動きをも逃さずに優しくすくいとり、「希望」という刺繍が施された織物のような映像を紡ぎ上げた、ミカエル・アース監督。目に涙をいっぱいに浮かべて”Elvis has left the building”と言うアマンダに、ダヴィッドが返す言葉に、どれだけの人が心救われるだろうか。(Mika Tanaka)

監督:ミカエル・アース
出演:ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトリエ、ステイシー・マーティン、オフェリア・コルブ、マリアンヌ・バスレー、ジョナタン・コーエン、グレタ・スカッキ
2018年/107分/PG12

À l’écran

Amanda de Mikhael Hers avec Vincent Lacoste, Maud Ameline; 2018, France, 107 mn, PG12

www.bitters.co.jp/amanda

Yebisu Garden Cinéma 0570-783-715
www.unitedcinemas.jp/yebisu/

上映中

巨匠ルネ・クレール監督 生誕120周年記念
『巴里祭』4Kデジタル・リマスター版
監督:ルネ・クレール
出演:アナベラ、ジョルジュ・リゴー、レーモン・コルディ、ポール・オリヴィエ、ポーラ・イレリ
1932年-2019年/86分/モノクロ

À l’écran

14 juillet (remastérisé 4K) de René Clair avec Annabella, Georges Rigaud, Raymond Cordy, Paul Olivier; 1932-2019, 86 mn, N/B

上映中

『リラの門』4Kデジタル・リマスター版
監督:ルネ・クレール
出演:ピエール・ブラッスール、ジョルジュ・ブラッサンス、アンリ・ヴィダル
1957年-2019年/94分/モノクロ

À l’écran

www.cetera.co.jp/rene

Shimotakaido Cinéma 03-3328-1008
http://www.shimotakaidocinema.com/

7月13日(土)〜19日(金) 10:00

『パパは奮闘中!』

7月13日(土)〜19日(金)※日替わり上映、7/15(月)は休映。

〈フィリップ・ガレル監督作品〉
1964年、16歳のデビュー以降、精力的に映画を撮り続けるフランスを代表する映画監督フィリップ・ガレル。自らの作品の中で「自伝と台詞の時代」として区切る中期の代表作2本を上映。

『救いの接吻』
出演:ブリジット・シィ、フィリップ・ガレル、ルイ・ガレル
1989年/83分

『ギターはもう聞こえない』
出演:ブノワ・レジャン
1991年/98分

8月3日(土)〜9日(金)12:00

『12か月の未来図』

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