『家族の灯り』90歳を超え、年に1本のペースで新作を発表し続けるポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。現役最高齢となる105歳を迎え、「世界で最も偉大な映画作家」として敬愛されている彼の最新作は、ポルトガルの作家ラウル・ブランダンの戯曲を映画に翻案、フランスの大女優ジャンヌ・モローと、イタリアの大女優クラウディア・カルディナーレという名優たちを迎えている。ある街で帳簿係として働くジェボは、妻ドロテイアと、義理の娘ソフィアとともにつつましく暮らしていた。彼らの息子ジョアンは8年前に忽然と姿を消しており、一家は彼の帰りを待ちわびて悲しみにくれる日々を送っていた。失踪した息子を盲目的な愛で信じ続ける母。置き去りにされ悲しみの中で毎日を過ごす息子の妻。息子が失踪した秘密を知っていたジェボ。そんなある日、突然ジョアンが帰ってくる。長い間、不在だった息子の突然の帰宅に家族は動揺する…。(Tomohiro Mibu)監督:マノエル・ド・オリヴェイラ出演:ジャンヌ・モロー、クラウディア・カルディナーレ、マイケル・ロンズデール、リカルド・トレパ2012年/ポルトガル・フランス/フランス語/91分Gebo et l’ombre de Manoel de Oliveira avec Jeanne Moreau, Claudia Cardinale, Michael Lonsdale; 2012, France, Portugal, 91 mn

『家族の灯り』Gebo et l’ombre
