『怒れ! 憤れ!ーステファン・エセルの遺言ー』2013年2月27日に死去した元レジスタンス闘士ステファン・エセルが、若者に向けて、怒ることの大切さを訴えかけた、わずか32ページのパンフレット「怒れ!憤れ!」を、「ガッジョ・ディーロ」のトニー・ガトリフ監督が映像化。劇中では、まるでプラカードを掲げるかのように、エセルのメッセージが直接タイポグラフィで綴られる。また、音楽に造詣が深いガトリフ監督らしく、音楽と映像を融合させた鮮烈なイメージを重層的に積み重ねることで、現状に怒りを抱く若者たちのパワーをスクリーンに刻み付けている。本作の主人公は、アフリカからヨーロッパへ移民したひとりの少女。ギリシャのアテネにたどりついた彼女は、警察に拘束されて強制退去を余儀なくさせられる。続けて彼女はフランス、スペインと流れ着く。そこでは世の不正義に反対する若者たちが、高らかに拳を挙げていた…。(Tomohiro Mibu)監督:トニー・ガトリフ出演:ベティ、イサベル、フィオナ・モンベ、ノリグ、ナウェル・ベン・クレム2012年/フランス/ウォロフ語、フランス語、ギリシャ語、スペイン語、ポルトガル語、英語、他/88分Indignados de Tony Gatlif inspiré de indignez-vous de Stéphane Hessel; France, 88 mn

『怒れ! 憤れ!ーステファン・エセルの遺言ー』Indignados
